少し手を加えると音が変化します。チューニングに役立つかも、です
・天板(上ケース)を取り去ると音が広がる
・アンプ、DAC、CDプレーヤーなどの上ケースを取り去ると音がふわーっと広がります。左の写真はオーディオエキスポやインターナショナル・オーディオ・ショーで見かけるマランツのブースの様子です。アンプやプレーヤーの天板が取り外されているのです。天板を取り外すことにより、高域がきれいに広がります。SACDの場合にはより顕著に現れます。絨毯を敷き詰め、多数の人が入るデモルームでは、高域が吸い取られがちです。したがって、そのような場合にはこのようなテクニックもありということでしょうか。皆さんの装置でも、広がり感が乏しい時にはCDプレーヤーの上ケースを取り外してみてください。開放感のある音になりますよ。ただし、感電や異物混入には気をつけてください。
・銅箔によりS/N感向上、柔らかな音に
・左の写真はパイオニアのDAT:D-07Aの内部写真です。銅メッキシャーシーが目を引きますが、更によく見ると随所に銅箔が貼られていることがわかります。銅箔を張ることにより、音のS/N感が向上し、柔らかな音になります。あまり多用するとツルんとした音になってしまうため、音を聞きながらチューニングする必要があります。
上の写真(左)は電源2次側平滑回路のケミコンの写真です。ケミコンの周囲および上部に銅はくが貼られているのがわかります。右側の写真はDACのポストフィルター部分です。ケミコンの上部に銅箔が貼られています。ただし、全てのコンデンサに貼られているわけではなく、選択的に貼られています。銅箔を貼るのは手作業になるため大変コストがかかります。高級モデルでないと採用できません。
・コインの威力
・大音量時にどうも低域が濁ったような音になる。また,ベースの音がすーっと下のほうまで延びていないような感じだったので、ためしにプリアンプの四隅をコインで浮かしてみました。するとどうでしょう。ひずみ感解消、音の分離もよくなりました(左の写真(下)、上はDVDプレーヤDVP-S9000ES)。
・テフロンテープの威力
・かなり頑丈に作られているように見えるアンプでもスピーカーからの音圧やトランスのうなりなどの影響を受けて振動します。その結果、高域がキンキンした音になったり、うるさく感じる音になることがあります。指ではじいたときに振動が持続するようなパーツは要注意です。左の写真はヒートシンクのフィンにテフロンテープを貼ったメインアンプです。こうすることにより、高域のうるささがとれました。
・チューニング業者はどのようにセットをチューンアップするのでしょう。
・チューンアップを施されたDVP-S9000ESを例にとって見てみます。先ず外観ですが、背面端子のビスが何箇所か変更されています。ピンジャックやS端子、D2端子を固定しているネジを変更しているようです。ネジの材質は不明ですが、熱研などから出ている制振ネジの類でしょうか。
・内部を見てみると、ケミコンの上部、フィルムコンの上部、面積の大きなIC表面、リレーなどに黒い塗料が塗られています(矢印Bで例を示す)。この塗料は導電性があり、テスターで触れると通電します。また、基板を固定しているネジを変更しているようです(矢印Cでその例を示す)。経年変化でこの塗料は剥離しないのでしょうか?1次側のノイズフィルターを構成しているXコン(アクロス・ザ・ライン・コンデンサ)にも塗りたくっているのは安全規格上いかがなものかと思います。
・上ケースの裏側にもチューニングが施されています。3箇所(矢印Dで示す)に大き目の使い捨てカイロのようなものが貼られています。中身は電磁波吸収体でしょうか。セット本体の底板の上にも1箇所貼られていました。その他、何箇所かに制振材(ブチルゴムのようなもの)が追加されていました。ACインレットからのケーブルにも電磁波吸収体のようなものが巻かれていました。
さて、問題の画と音ですが、確かに画質は良くなっているように見えます。色ののりが良くなり、細かいノイズが減少しているように見えました(私の9000との比較で)。音に関してはよくわかりませんでした。
・ブチルゴムによる音の変化
工事中です
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