RCA VICTORの卓上型電蓄:2US7です。

・1952年ごろに作られたRCAビクターの電蓄:2US7です。ポータブルといえない大きさではありませんが、取っ手はついておらず、ピックアップの固定もできないことからポータブル用途には向きません。33、45,78回転の3スピードに対応しています。クリスタルカートリッジを用いています。



・上蓋を開けたところです。オートチェンジャーになっており、17センチ、25センチ、30センチのレコードを自動判別して演奏します。ドーナッツ盤にも対応しています。ターンテーブルの上には「設置ディーラーへの注意書き」のシートが載っています。このシートには、本機は完璧に調整されテストされて出荷しているが、輸送後再調整が必要になるかもしれない。完璧な状態になるように再度調整することは設置ディーラーの責任であるので必要ならインストラクションマニュアルを参考にし、完璧な状態でユーザーに渡すことといったようなことが書かれています。本来このシートはディーラーが設置後持ち去るものなのだが。。。


・ターンテーブルを取り外したところです。ごく一般的な速度切り替え機構です。



・チェンジャーを底のほうから見たところです。ディスク判別や再生開始、ストップの機構はコンパクトにまとまっています。1個のモーターでうまく考えられていると思います。



・クリスタルピックアップです。78回転用と33回転/45回転用では用いる針が異なるため、180度カートリッジをまわし、レコードに合った針を選びます。クリスタルピックアップは経年変化で使えなくなっているものが多いです。特に日本製のものに多いです。湿度が高いことも影響しているかもしれません。



・ラジオ、アンプ部分を取り出したところです。



・上方から見たところです。真空管は全部で6本。5本がシャーシー側面にとりつけられ、1本がシャーシ上部に取り付けられています。出力は35C5のプッシュプルです。



・シャーシ内部の様子です。何度も修理され使われていたようです。セレン整流器はシリコンダイオードに変更されていました。



・スピーカーとループアンテナです。本機には外部アンテナ端子が無く、このループアンテナがあるのみですが、高感度に受信します。大きな楕円形のスピーカーがついており、豊かな低音を伴った大きな音が出ます。


チェンジャー動作の様子をYouTubeに載せましたのでお暇なときにご覧ください。デジカメ内蔵のマイクの調子が悪く、音がよくないですが、チェンジャーの動作はご覧いただけると思います。(音を小さくしてご覧ください)

・78回転レコード再生時の様子

メールはjnkei@yahoo.co.jpへ

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