ビクターの卓上電蓄:Model E-11です。

・正面から見たところです。昭和27年製です。



・上部のふたを開けたところです。ピックアップの近くに付いているつまみは、下側のつまみが電源スイッチ兼ボリューム、上側のつまみがトーンコントロールです。78回転のSP盤専用のプレーヤーです。現状、大きなハム音が出て、とてもレコードの音を聴ける状態ではありません。



・内部の様子です。使用されている真空管は2本です。12SQ7GT(電圧増幅)と35L6GT(出力管)です。



・プレーヤー部分を取り出したところです。ターンテーブルは外しています。ピックアップはクリスタルですが、鉄の針を使用するタイプです。幸い、このピックアップはそれほど劣化しておらず、かなり大きな出力が得られました。当時のクリスタルピックアップは吸湿して使えなくなっているものが多いです。



・シャーシー内部の様子です。オートトランスを使用し、途中からタップを出してヒーター用の電圧を得ています。整流はセレン整流器を使用していますが、劣化していました。ケミコンとペーパーコンデンサも劣化がひどく、交換の必要があります。



・スピーカーはフィールドコイル付のダイナミックスピーカーですが、生憎ボイスコイルがポールピースに擦れていてひずみっぽい音が出るので交換することにしました。


・修理のため取り外した部品です。ブロックコンデンサやセレンは配線を外してそのまま取り付けておきました。



・セット内部に貼付されていた機銘板です。



・修理が終わりレコードを演奏しているところです。


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