このページでは1石〜数石を用いた小型ラジオを紹介しています。

FOXの1石トランジスタラジオ:GT-112

・FOXの1石トランジスタラジオGT-112です。FOXの3文字は鉱石検波器でよく見かけました。ラジオも作っていたのですね。非常にしっかりしたケースに入っています。トランジスタはNEC製の2SA21が使用されています。9Vの積層乾電池006Pで動作します。本体上部の6角ネジはアンテナ端子で、ここにアンテナをつなぐことにより感度がアップしますが、あまりアンテナ線が長いと、その容量により、同調周波数がずれてしまいます。


・内部の様子です。当時のトランジスタは熱に弱いためか、足がずいぶん長く、ショートしないようにスリーブをかぶせています。



・別の方向から見たところです。



・主要部分のアップです。1石ラジオにしては感度はまあまあでしょうか。できの悪い2石ボーイズラジオ程度です。ホーマーの1石トランジスタラジオ1T-50よりは少し悪いですが、使用しているトランジスタの性能や部品の劣化によるのかもしれません。贅沢に作られたラジオだと思います。


Homerの1石トランジスタラジオ:1T-50

・ホーマーから出ている1石トランジスタラジオ:1T-50です。このラジオはキットと完成品でそれぞれ販売されていたようです。006Pで動作します。


・内部の様子です。上記のFOXにくらべるとずいぶんシンプルに見えます。部品が小さいためでしょうか。コストを抑え、安っぽいラジオですが感度もこちらの方が上です。



・ラジオが入っていたケースです。完成品であることを示しています。キットの場合は右側の黒い部分にパーツや基板が入っているのでしょう。


三菱の3石トランジスタラジオ:3X-345

・三菱製の3石ラジオ:3X345です。単5乾電池2本で動作します。3石となるとスーパーヘテロダイン方式を採用することにより、感度もさることながら分離度の優れたラジオに仕上げられます。このラジオもなかなか良い性能です。


・後ろから見たところ。



・内部の様子です。部品がびっしりです。


Homerの4石トランジスタラジオ:MR-3

・ホーマーから出ている4石トランジスタラジオ:MR-3です。釦電池2個で動作する小さなラジオです。手前のイヤフォンや釦電池と比較すると、このラジオがいかに小さいかわかります。4石も使用しているのでスピーカーを鳴らせないわけではないのですが、イヤフォンで聞くことにより、バッテリーを長持ちさせようとしているのでしょう。感度の良いラジオです。右側の丸いつまみが選局つまみです。左側のものはつまみではなく、単なる飾りです。こちらをボリュームつまみにすればよかったのにと思うのですが、構造上、うまくできなかったのでしょうか。


・後ろから見たところです。右側にボリュームが付いています。上下に回転させることにより、ボリュームと電源のON/OFFを行います。下部に釦電池の挿入口があります。



・ラジオが入っていたケースです。このラジオは十分実用になるラジオです。


IDSのイヤフォン一体型ラジオ

・IDSというところから出ている小型ラジオです。 数年前、フリーマーケットで200円で購入しました。ボタン電池(LR44)1個で動作します。中央の丸い部分がイヤフォンで右側にバーアンテナ、左側に電源スイッチやICの載った基板があります。イヤフォン部分を耳に差し込んで放送を聞きます。コードレスのイヤフォンラジオです。選局はこの写真の裏側に付いているトリマーコンデンサーを回します。ボリュームはついていませんので音量コントロールは出来ませんが問題ないレベルで鳴ります。


・ラジオが入っていたケースです。


カナダ製の2石トランジスタラジオ
・clairtoneと書かれた小さなラジオです。イヤフォン専用ラジオです。電源スイッチやボリュームコントロールは付いていません。イヤフォンを差し込むとスイッチが入るようになっています。


・背面の写真です。


・内部の写真です。トランジスタ2石とダイオードを一個使用しています。ダイオードで検波した後、2石で単純に増幅している模様です。2石レフレックスラジオよりは感度、選択度とも劣っていますが、電波の強いところでは何とか使えます。ボタン電池2個で動作します。


・分解したところです。



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