☆ソニーのラジオにデザインが似ているラジオを集めてみました。

5. TR-65に似たラジオ:ROYAL
・ROYALの6石トランジスタラジオ:OTR-6Aです。デザインがTR-65に非常に似ています。ダイアル目盛の字体も酷似しています。006Pで動作します。

・内部の写真です。使用している部品は、トランジスタが三菱、バリコンはミツミ、ケミコンはRIKEN等といったメーカーの部品が使用されております。デザインは真似るが部品は安くて性能の出ない三流メーカーのものを使うといった、ひどい模造品もありますが、その点これはまともでしょう。

・当時のケースです。Pocketable Transistor Radio と書かれていますが、この、ポケッタブルという言葉はソニーが作った和製英語だとどこかで読んだ記憶があります。

・取説の表紙ですが、なんとなくソニーのような雰囲気ですね。

4. TR-86に似たラジオ
・クラウンの3石スーパーラジオ:TR-333です。TR-86の弟といったところでしょうか。

・内部の写真です。3石レフレックス式のスーパーですが、立派にスピーカーを鳴らせます。分離度、感度とも2石ボーイズラジオとは大きな差があります。

・修理のため基板を取り出したところです。構造もTR-86と非常によく似ています。

・リアパネルの内側に貼付されている機銘板です。

3. TR-714に似たラジオ
・ソニーの2バンドラジオTR-714に似たデザインのラジオ:KNOXです。AM専用ラジオでありながらTR-714に似せて上部にロッドアンテナ端子を備えています。

・内部の写真です。6石使用の一般的なAM専用ラジオです。006Pで動作します。バーアンテナが下部についているため、鉄製のデスクの上に置くと急激に感度が落ちます。

・修理のため基板を取り出したところです。ケミコンの容量が抜けていました。

2. TR-610に似たラジオ
・ソニーのTR-610は洗練されたデザイン、高性能のポケットラジオだったため、大ヒットしたモデルですがこれに類似したデザインのラジオは数多く商品化されました。左からVISTRO, LLOYD'S, SONYです。

・内部の写真です。ソニーは6石ですが残りの2つは2石のボーイズラジオです。これらは別のメーカー名でも出回っており、日本製のラジオのページに載せておりますのでご覧ください。

1. ICR-200とデザインが似ているREALISTIC
・REALISTICの5石AMラジオです。機種名が良くわかりません。裏蓋の内側にA7というシールが貼られているのでこれが機種名かもしれません。大きさやツマミの位置・形がソニーのICR-200と似ていませんか?

・後ろから見たところです。

・カラーは何色かあるようです。

・ICR-200とならべて見ました。REALISTICのほうが少し大きいようです。ダイアルスケールの位置が異なりますが、デザイン・大きさは酷似しています。

・内部の写真です。ICR-200が充電式なのに対し、こちらは9Vの積層乾電池006Pで動作します。5石使用のラジオですが、なかなか高感度です。商品化後、数十年が経過。ICR-200は充電池が腐り、周囲の部品を腐食させ、大半のラジオが使用不能になっているのに対し、ありふれた乾電池が使用できるこのラジオは今でも立派に使えます。

・リアカバーの内側に貼付してある回路図です。電圧増幅トランジスタへのバイアスのかけ方はずいぶんシンプルです。

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