・パワーセーブという愛称をもつICF-P2です。単一乾電池2個で働き、パワーセーブモードだと140時間程度連続動作します。また、スリープモードも備えており、約1時間でパワーオフになる電子スイッチもついています。夜中にラジオ深夜便(NHKの番組)を聞きながらうとうとしても大丈夫です。このラジオは私が上京して就職した時に購入したもので、ジャンク屋やフリーマーケット以外でまともに購入した数少ないラジオのうちのひとつです。



・内部の写真です。かなり長いバーアンテナが使用されています。このラジオは現在、トイレの中で音楽を聞くための専用ラジオになっています。実は、私の家のトイレからは怪電波が出ており、一般のラジオ(IF周波数が455kHzのスーパーヘテロダイン受信機)ではどの局を受信してもピーっという音が混入し、大変聞きづらくなります。原因は、ウォシュレットから455kHzの電波が漏れており、これがラジオのIF段に飛び込むためです。TOTOの説明書にもラジオにノイズがのるときにはラジオを離すようにとの記述がありますが、狭いトイレの中、ラジオをどこに置こうとビートは消えません。TOTOから人を呼んで現状を説明しましたが、対策案はない(周波数をずらす対策)とのこと。仕方ないので、ラジオのIF周波数を変更することにしました。原理的にはIF周波数をずらした分だけ、局発周波数もずらせばよい訳です。希望の局を受信したときビートが気にならないようにするためには15kHzはずらしたいところです。そこで、それぞれのコアをまわしてどれだけ可変できるかみてみました。その結果,高いほうには10kHz強ずらすことが可能、低いほうには約20kHzずらすことが可能でした。したがってIF周波数が435kHzになるようにIFTを調整したあと、ダイアルメモリが954kHzの位置でTBSラジオが受信できるように局発コイルを設定しました。やかましいことを言えば、局発コイルのL値を変えたわけですから、ダイアルスケールの長さが少し変わっているはずなのですが、もともとそれほど正確にメモリが刻まれているわけでもなく、実使用上問題ないようです。また、同調コイルとバリコンの関係も少しずれるはずですが、これもほとんど問題にならない程度です。トイレに持ち込んでもビート音はなくなり、快適にラジオが聞こえるようになりました。それにしてもTOTOはもっとよく考えてウォシュレットの動作周波数を決めてもらいたいものだと思います。



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