・ICF-2001Dです
・長波・中波・短波・FM・AIRバンドとラジオを聴くには十分と言える受信周波数をカバーしているICF-2001Dです。5年前に VOICE OF JAPAN 2001 の愛称で発売されたICF-2001の後継機で、VOICE OF JAPAN MULTI と言う愛称に変わりました。ICF-2001の定価が49800円だったのに対しこちらは69800円です。今でも人気のある受信機のひとつです。2001に対して追加された機能はAIRバンドが受信できるようになったこと、AM受信時に同期検波回路による受信ができるようになったこと、メモリー数が6局から32局に増えたこと、時計がつき、多彩なプログラムタイマーによる動作が可能になったことなどでしょうか。使いやすくなったものです。アンテナは十分長く、伸ばすと120cmあります。ラジオを立てて使用した場合、アンテナの向きによってはラジオが不安定になります。マイコン用(取扱説明書ではコンピューター用といっている)に単3乾電池を2本、本体の動作用に単1乾電池を3個使用します。このラジオも前機種同様、大変な大飯くらいで、AMラジオ受信時にはボリュームを絞っていても、なんと120mAも流れます。FM受信時には約70mAです。したがって、いかに単1型乾電池を使用していると言えどもそう長くは持ちません。屋外で使用する以外はACアダプターを使いましょう。マイコン用の単3乾電池も1年程度で交換したほうがよさそうです。
・このラジオは性能も良く、重宝しているラジオなのですが、欠点はコンピューター用の電池を交換のために抜き取ると、一瞬でメモリーが消えてしまうことです。せっかく何十局もメモリーしたのに電池を交換するごとに記憶させ直す必要があるのです。これを回避するために、コンピューター用電源(3V)にパラにスーパーキャパシタを入れます。0.5F(ファラッド)から1Fあたりで耐圧は5Vのものを入れておけば1分程度は持ちますのでその間に電池を交換できます。
・内部の様子です。
・右サイドから見たところです。ディジタルシンセサイザー方式のラジオですが、つまみを回すことにより選局できるので従来のアナログ式ラジオに慣れている私にも使いやすいラジオです。数字キーによるダイレクト選局も可能です。
・左サイドから見たところです。こちら側にはジャック類が並んでいます。一番下の緑色のスライドスイッチは主電源スイッチです。OFFにしておくと、持ち運び時に誤って電源が入ることがありません。
・後ろからみたところです。
写真追加しました。2020.07.25
液晶パネルの表示に一部欠けが発生したので修理するために基板を外したところです。緑色の大きな基板(上に灰色のゴム接点キーが載っている)がマイコン基板で、この基板上に液晶パネルも付いています。
・液晶パネルと基板間の接続は導電性のゴムで行っているのですが、このゴム製の電極が正しく基板とLEDパネル間に接触しないと導通が取れないため文字欠けが出たり表示しなくなったりします。この部分をクリーニングして再組立てすると直ることが多いです。
・ばらしたついでにバックライトを中輝度のLEDと交換します。もともとついているものは当時としては明るいほうだったのかもしれませんが、ちょっと暗くて見づらいです。高輝度のものに置き換えると色むらが激しくなり、品位が落ちるのでほどほどの明るさのものが良いようです。
・表示不具合も直り、液晶も見やすくなりました。オリジナルが緑色のLEDだったので同系色のLEDに交換しましたが、視認性を重視するならアンバー色のほうが良いです。
メールはjnkei@yahoo.co.jpへ
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