ICF-6700です
・AM/SW/FM受信機です。短波の受信周波数範囲はICF‐6800と同じ(30MHzまで)ですが、受信バンドがICF-6800は1MHzごとに30バンドに分割されているのにたいし6700はSW1からSW3と、3分割で約1.6MHzから30MHzまでをカバーしています。両者ともオークションで人気のある受信機です。赤色のLEDで受信周波数を表示します。6700はFM受信時においても周波数表示するところが6800とは異なります。




・シャーシーを取り出すためにリアカバーをはずしたところです。6800には目盛りが刻まれた大きな回転ドラムが付いていますが、こちらは横長のダイアルスケールのため、すっきりしています。



・シャーシーを取り出したところです。シャーシーはフロント側へ引き抜きます。



・こちらは比較的新しいと思われるシャーシーの写真です(本機のシリアル番号は21639でした)。矢印で示すところにアンプ基板が付いていません。メイン基板内に取り込まれました。少しすっきりしました。周波数カウンターユニット筐体のアースのとり方も変わりました。



・フロントパネルからシャーシーをとりはずしたところです。大きなフライホイールが付いています。このおかげで選局は極めてスムーズに行なえます。



・6700や6800は筐体が大きいので何台かたまるとおき場所に困ります。


その1.カウンターが動作しない6700の修理

・この6700には外部アンテナ用にMコネクタが追加されています。器用な人がいるものです。



・筐体からシャーシーを取り出しダイアルの機構部分を取り外したところです。プリセレクターもこちら側についてきます。



・ダブルギアを採用し、バックラッシュを軽減しているダイアル機構です。なかなか立派なものですね。写真中央少し左寄りに見える白いリングが本体のバリコン軸と勘合するカップラーです。



・メイン基板です。この状態(プリセレクタを接続しない状態)でもAMは問題なく動作します。基板右側の白くて丸いリングはカップラーで、バリコンの軸と直結されており、上記写真のギアブロックと勘合します。



・カウンターブロックの内部写真です。動作しなかった原因は電源が供給されていなかったためでした。以前修理した人がはずしたのかもしれません。手直しして修理完了。ところで、6700の周波数表示は、チューニングダイアルを回してもすぐには追従せず、ワンテンポ遅れて表示されます。6800のほうが応答が速く、使いやすいように思います。




・以下、質問があった項目について、出来る限り写真を用いて解説いたします。

2.アンテナスイッチ基板の接続に関して
・ ICF6700はアンテナスイッチ基板がリアパネル側に固定されているため、力を入れてリアカバーをはずすと、ケーブルが引っ張られてパタンが剥離してしまいます。リアカバーは注意して取り外しましょう。線材の行き先を写真で示します。

1.AM外部アンテナ端子との接続に関して
・ ICF6700や6800はケーブルをバーアンテナに数回巻きつけ、AM用外部アンテナ端子に接続しています。ビルの中など、電波が届きにくいところでは外部アンテナ端子は重宝します。

メールはjnkei@yahoo.co.jpへ

・・・・・もどる・・・・・