・TR-817です
・8石のAM専用ラジオです。9Vの積層乾電池006Pで動作します。円形の窓が3つ横に並んだ特徴のあるデザインです。それぞれの窓は、一番左がダイアルスケール、真ん中がチューニングレベルメーター、右側がON/OFFの状態を表示します。実用性もさることながら、デザインにも凝り、お金のかかっているラジオです。
・斜めから見たところです。上部に見える銀色の突起はロッドアンテナではなく電源ON/OFF用のプッシュスイッチです。サイドについているつまみのうち正面に近いほうが選局つまみ、後方がボリュームです。
・後方から見たところです。こちら側のサイドには外部アンテナジャックとスライド式のトーンコントロールスイッチがあります。
・ケースに入れたところです。
・表示部分の拡大です。真ん中のチューニングレベルメーターは小さいながらも的確に受信強度を示します。このクラスの大きさのラジオでチューニングメーターが付いているものはそう多くはないと思います。
・機銘板です。
・裏蓋をはずしたところです。左側にアルミ製電池ホルダーが半開きになっているのが写っていますが、このアルミ板が厚くて非常にしっかりしています。ポリバリコンにトリマーが3個付いているところをみると3連バリコンでしょうか。そうだとすると、高周波1段増幅つき?そういえば本体正面に SUPER SENSITIVITY と書かれています。 贅沢ですね。
・基板を取り出したところです。右下にONとOFFの文字が見えますがここが電源ON/OFFのスライドスイッチです。上部にダイアル指針のリング、その左横にバリコンにつながったギアがあり、これらを下部に位置するチューニングつまみがダイアル糸で駆動するという、凝った構造です。これも3つの円形窓を横一列に並べるための工夫です。
・スピーカーにはコーンの前面に円形のリングが付いています。コーン紙の保護のためでしょうか。グッドマンのAXIOM80を意識したのかも知れません。総合的に見てみると、このラジオは筐体の大きさに似合わず非常に贅沢に、また、凝った内部構造をしたラジオといえるでしょう。技術レベルの高さだけでなく、遊び心がないとこういったラジオは設計できません。ソニーファンなら持っていたいラジオのひとつです。
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