TR-88です
・AMとSWが受信できる8石トランジスタラジオです。上部右側手前に見えるつまみはMWとSWを切り替えるスイッチです。後ろ側はロッドアンテナです。




・後ろから見たところです。



・上から見たところです。ダイアルはMW用とSW用に分かれていますが指針は両方同時に動きます。



・内部の写真です。単2乾電池3本で動作するようになっています。



・メイン基板の拡大写真です。ソニーの扁平タイプのトランジスタが使用されています。ケミコンはこの当時はまだ両側から足が出ているタイプが主流だったようですが、このラジオはその足の片方をUの字に曲げて垂直マウントしています。スペース的には効率が良いですが、足が他の部品とあたらないか心配です。



・フロントエンドの基板です。同調回路、局発回路、MIX回路、MW/SW切り替え回路が入っています。トランジスタは 2T2001が使用されていますが、2T201を使っているものもあります。



・修理のために分解したところです。このラジオの分解には手間取ります。まず、ロッドアンテナをはずし、ダイアルカバーをはずし、2個のダイアル指針をはずし、ダイアル目盛板をはずし、バンド切り替えレバーをはずし、基板をとめているネジをはずしてようやく基板がはずせます。



・これは、分解途中で、ダイアル目盛板をはずしたところです。穴が4つ開いていますが、これはMWとSWのトリマー調整用の穴です。



・取り出したシャーシのトリマーが付いている部分の拡大です。こんなところにトリマーをつけているため、調整が大変やりにくいです。というのは、ダイアル目盛をはずした状態で調整することになるからです。これでは目盛あわせができません。製造時にはどのような治具を使って調整したのでしょうか。



・取り出したシャーシーの全景です。



・せっかくなので回路図を載せます。修理の参考にしてください。トランジスタの品名が入っていないため、どのようなトランジスタが使えるのか不明ですが、私が所有している2台のTR-88に用いられているトランジスタは次のような品名です。X1(2T2001 or 2T201), X2(2T76 or 2T75), X3(2T76), X4(2T65 or 2T64), X5(2T65 or 2T64), X6(2T65 or 2T66), X7X8(2T85 or 2T84)。



・リアカバーの裏側に貼付されている機銘板です。



・革のケースに入れたところです。手前のラジオはシリアル番号が比較的若い(6265)もの、つまり古いラジオで、後方のラジオのシリアルは25656でした。よく見ると革のケースのダイアル窓の大きさが、後方のラジオのほうが大きく開いています。


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