スタンダードおよび、OEMのトランジスタラジオを集めたページです

マイクロニック・ルビー

マイクロニック・ルビーとその仲間です。7石〜8石使用のとても小さなトランジスタラジオです。うまく作られています。まさに小さなルビーといえるでしょう。8石使用しているラジオの本体にはマイクロニックルビーと書かれていますが7石のラジオにその記載があるものはすくないです。とはいえ、どちらも小さくうまくまとめられています。

・・SR-H438

・8石使用のSR-H438です。横長のボディーが素敵です。フロントと上部はダイカスト製でとてもしっかりしており、小さな割には手に持つとずしりと重たいです。ゴールドとシルバー色のものを入手しました。


・後ろから見たところです。ネジをコインなどで回すと裏蓋がはずれ、ボタン電池が交換できます。


・裏蓋をはずしたところです。少し大きめの水銀電池を2個使用します。左側にある2個のつまみのうち、上部にあるのがスイッチ兼ボリューム、下のつまみが選局用でバリコンを直接回す構造です。


・内部のパターンがわかりやすいようにプラスチックのカバーを取り除いたところです。何本も線材が飛び交っています。線材の多さはソニーのラジオ並みでしょうか。


・ケースに入ったSR-H438です。


・斜め前から見たところです。


・・SR-H437

・SR-H437です。正面から見るとほぼ正方形に近い形をしています。右側面に付いているつまみがスイッチ兼ボリューム(上)とチューニングつまみ(下)です。正面についている丸いものは単なる飾りです。


・斜め正面から見たところです。


・後ろから見たところです。


・内部の写真です。1.4Vの円筒形水銀電池2個で動作するのは他のマイクロニックルビーと同じです。


・ケースに入れたところです。

SR-H437ベースのOEMモデルと思われる機種のいくつかをここに追加しました。OEMモデルにはJAPANの前後に517という番号が振られています。スタンダードのメーカーコードのようです。

・・SR-H436

・SR-H436です。SR-H438と内部は同じだと思われます。


・後ろから見たところです。


・内部の写真です。


・ケースに入れたところです。いろんな大きさのケースがあるようです。


・取扱説明書やイヤフォンです。取扱説明書は数ヶ国語でかかれており、海外に輸出していた模様です。


・・SR-G430

・SR-G430です。SR-H437とほぼ大きさが同じです。正面がピラミッドのように盛り上がっているのが特徴です。


・後ろから見たところです。電池の交換は電池蓋のみをはずして行います。


・電池蓋をはずしたところです。蓋がなくならないように紐で本体とつながっています。


・ケースに入れたところです。


・・SR-G433

・SR-G433です。これもほぼ正方形に近い形です。上記のSR-G430の廉価版といったところでしょうか。


・内部の様子です。


・ケースに入れたところです。ケースは紙でできており、やはり安っぽい印象です。


・7石であることがわかります。


・・SR-H55

・SR-H55です。今まで紹介してきたマイクロニックルビーは選局つまみで直接バリコンを回す方式だったのに比べ、これは減速ギアが付いており、目盛も読みやすく、選局しやすいラジオです。特に周波数が高いところではほんの少し回すだけで局がずれてしまうので、減速機構が付いた選局方式は威力を発揮します。デザイン的にもなかなか良い格好をしています。


・後ろから見たところです。コインでネジをはずすとバッテリー蓋の部分がはずれます。


・蓋をはずしたところです。


・私が入手したこのラジオはトヨタ自動車が何かの記念品にするためにスタンダードから納入したもののようで、Toyota Motor Co. Ltd と書かれたプレートが正面下部についています。



・ケースに入れたところです。


SEARSにOEM供給?:MODEL 7216

・SEARSのラジオですが、作り方を見てみるとどうもスタンダード製ではないかと思えたのでこのページに載せました。単5乾電池2本で動作する小さなラジオです。ラジオの右側に写っているのはストラップとイヤフォンです。イヤフォンの大きさと比べると、ラジオがかなり小さいことがおわかりになると思います。


・後ろから見たところです。7石のトランジスタラジオであることがわかります。


・内部の写真です。スピーカーの両脇に単5乾電池が配置されています。後の半分はラジオの基板です。ぎっしりと詰まっています。スピーカーには60Ωと書かれています。出力トランスを使わないOTL方式を採用している模様です。


・ケースに入れたところです。


SR-F25

・横型の6石トランジスタですがチューニングつまみが右サイドに配置されたユニークなデザインのラジオです。MW専用です。9Vの積層乾電池006Vで動作します。


・後ろから見たところです。左側にあいている穴はイヤフォンジャックです。


・内部の写真です。9Vの積層乾電池006Pで動作します。


・部品側が見えるように基板を取り外しました。トランジスタは扁平タイプが使用されていることから、年代的にはかなり古いラジオです。



・裏蓋の内部に貼付されている機銘板です。6石であることがわかります。


時計つきラジオ:SR-FC400

・時計・タイマーつきのトランジスタラジオ:SR-FC400です。ラジオはオーソドックスな6石トランジスタで、MW専用です。時計はゼンマイを巻くことにより動作します。時計が大きく時刻が見やすいラジオです。


・後ろから見たところです。


・内部の写真です。9Vの積層乾電池006Pで動作します。


・裏蓋の内部に貼付されている機銘板です。6石であることがわかります。


JEFFERSON TRAVIS: JT-E212

・スタンダードがJeffeson TravisにOEM供給していたラジオです。


・斜め横から見たところです。チューニングつまみが横にあるのが特徴です。


・後ろから見たところです。


・内部の写真です。狭いところにうまくまとめています。スタンダードのお家芸でしょう。


・革製のケースに入れたところです。


・裏蓋の内部に貼付されている機銘板です。黒い丸印がトランジスタの位置を示しており、6石であることがわかります。


JEFFERSON TRAVIS: JT-F211

・この機種もスタンダードがJeffeson TravisにOEM供給していたラジオです。



・斜め横から見たところです。左右に設けられた白いつまみが特徴的です。



・内部の写真です。9Vの積層乾電池006Pで動作します。



・裏蓋の内部に貼付されている機銘板です。6石であることがわかります。


SR-F22

・デザインの優れた6石トランジスタラジオ:SR-F22です。9Vの積層乾電池006Pで動作します。



・背面から見たところです。



・このようなシールが背面に貼付されているラジオがありました。S.Q.G.(Super Quality Guaranteed) と書かれたシールで Exporter's Association とあるので、輸出者協会というところが、品質がよいと認めたセットに貼付していたものでしょうか。



・内部の写真です。初期のものはソニー製トランジスタを使用していますが、途中から日立製のトランジスターに代わっています。ソニー製トランジスタの場合、周波数変換に2T512、IF初段に2T521、2段目に2T512(2T522が使用されているものもある)、低周波増幅に2T66、電力増幅に2T65をプッシュプルで使用するといった構成です。日立製の場合は周波数変換用にHJ-23、IF増幅用にHJ-22が2個、低周波増幅にHJ-15、電力増幅にHJ-17をプッシュプルで使用しています。



・ソニー製トランジスタを用いているものと、日立製トランジスタを用いているものとの比較です。コンデンサーのメーカーが異なっていますが、基板は同じものを用いているようです。



・清掃するために部品を取り出しました。



・低周波増幅および電力増幅回路部分の拡大です。この写真ではトランジスタはソニーの初期の扁平型トランジスタが使われています。



・革のケースに入れたところです。かっこいいですね。よい音がします。




・何種類かのカラーバリエーションがあるようですが、私が保有しているのはこの4台のみです。
スタンダードは日立をはじめ何社かにOEM供給しています。また、このラジオにそっくりなデザインのラジオも登場しています。さて、ここで問題です。下記にスタンダードがOEM供給していたラジオを載せますが、一つだけスタンダード製ではないのではないかと思われるものがあります。どれだかわかりますか?左から順に、MIGNON, AMC, HITACH, MELODIC です。



外観だけでは判断できないので内部を見て見ましょう。ここをクリックすると内部の写真が見られます。

STANDARD SR-F23

・SR-F23です。6石AM専用ラジオです。006Pで動作します。チューニングダイアルの周囲がゴールドのプレートに覆われたきれいなラジオです。SR-F22の面換えモデルです。



・後ろから見たところです。



・内部の写真です。SR-F22と同じです。トランジスタは日立製が使われています。



・裏蓋の内部に貼付されている機銘板です。使用トランジスタ位置と品名が書かれています。



・ケースです。



・SR-F22との比較です。ボリュームやチューニングつまみの位置は同じです。大きさも同じです。


TRUETONE DC3718

・TRUETONEのトランジスタラジオ:DC3718です。8石AM専用ラジオです。特殊なバッテリーで動作します。多分、スタンダードからのOEMだと思います。非常に小さなラジオです。



・斜め横から見たところです。



・右側面のチューニングつまみとボリュームつまみ、その下にあるイヤフォンジャックです。



・内部の写真です。パターン面が見えているため、信号は当たりやすいですが、部品配置がわかりにくいです。



・ケースの裏側に貼付されている機銘板です。


:SR-F408

・スタンダードのトランジスタラジオ:SR-F408です。6石AM専用ラジオです。単3乾電池2本で動作します。


・後ろから見たところです。



・内部の写真です。



・修理のために基板を取り出した所です。



・ケースに入れた写真です。


:SR-F410

・スタンダードのトランジスタラジオ:SR-F410です。6石AM専用ラジオです。9Vの乾電池006Pで動作します。大変コンパクトなラジオです。


・後ろから見たところです。



・内部の写真です。



・修理のために基板を取り出した所です。



・ケースに入れた写真です。


:SR-H740

・スタンダードのトランジスタラジオ:SR-H740です。8石AM/SWラジオです。単2乾電池3本で動作します。ブルーのキャビネットが美しく、グッドデザインのラジオです。


・後ろから見たところです。



・内部の写真です。



・革のケースに入れたところです。


:SR-H750

・スタンダードのトランジスタラジオ:SR-H750です。AM/SWの2バンドラジオです。単3乾電池4本で動作します。ブルーのキャビネットが美しいラジオです。


・後ろから見たところです。



・内部の写真です。H740もそうですが、このラジオもOTL(出力トランス・レス)、ドライブトランス・レス方式を採用しています。



・革のケースに入れたところです。


メールはjnkei@yahoo.co.jpへ

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