・テープレコーダー関連のページです。2012.12.28更新
カセットアダプター
・8トラックのプレーヤーでカセットテープを聴くためのアダプターです。HUGERおよびmonaというメーカーのものが見る機会が多いアダプターです。
・両者は構造が全く異なっており、カセットテープを装填する方向が全く反対です。
・この写真でみると、左側のHUGERはカセットテープの音を拾うヘッドが後方に付いていますが、monaはヘッドが手前に付いています。
・内部の写真です。HUGERは8トラックプレーヤーのセンシング端子(テープのトラックの変わり目に貼られたアルミシートにより端子間がショートするので、これを検出してトラックを自動的に切り替える端子)から電源をもらって内部のアンプの電源としています。右上の基板がアンプ基板で、カセットテープの音を左端のヘッドで拾ってこのアンプで増幅し、右端のヘッド(ゴムのリールのそばに付いている)を磁化し、8トラックプレーヤーと電磁結合させることにより、カセットテープの音を8トラックプレーヤーに伝えます。
・こちらはアンプに供給する電源は左上に位置する単三乾電池ホルダーから供給されます。機種によってバッテリが単三乾電池であったり、ボタン電池であったりします。
・8トラックプレーヤーでカセットテープを聴いているところです。
Victor TR-161
・ビクターのテープレコーダー:TR-161です。5号リールが使用できます。Freshmanという商品名のようです。
・カバーを取り外しました。デモテープが付いています。この機種は録音レベルを常に最適にコントロールするため、大きな音も小さな音も確実にきれいに録音できるという説明がデモテープに入っています。録音時のレベルを気にしなくて良いのは大変便利な機能ですね。
・底の写真です。なお、本機種はAC100Vのみで動作し、乾電池による動作ができないのが残念です。
・シャーシを取り出しました。コンパクトにまとまっています。
・アクセサリーなどです。
・入っていたカートンです。
・セットの内側に貼付されていた回路図です。
Standard; SR-F89T
・スタンダードのテープレコーダー:SR-F89Tです。3号リールが使用できます。
・内部の様子です。単2乾電池4本で動作します。回転を安定させるために、モーターからの回転を一旦ベルトで慣性のあるドラムに伝え、そのドラムの軸をキャプスタン軸のプーリーに押し当て回転を伝えています。
MINY
・メーカー不明です。MINYというプレートが貼られています。本機も3号リールを使用します。
・内部の様子です。モーターを2個使用しています。上部の左右にあるのがモーターです。電源はモーター駆動用に単2乾電池を3本、アンプ用に単三乾電池を3本使用します。
・リールの部分をはずしたところです。赤色の矢印で示すのがモーターの軸です。右側のモーター軸でダイレクトにテイクアップリールを駆動し、録音・再生を行います。テイクアップリールの回転が一定になるように制御しているため、テープの最初と最後では走行速度が異なります。本機の自己録再であれば問題ありませんが、他機との互換性はありません。
Victor; TR-403
・ビクターのハンディーコーダー:TR-403です。なかなかうまく造られています。本機も3号テープを使用します。
・革製のキャリングケースから取り出したところです。
・駆動部分が見えるようにカバーをはずしたところです。
・底のカバーをはずしたところです。単三乾電池をアンプ用に4本、モーター用に6本の計10本使用します。
・底のカバーの内側に貼付されている回路図です。
Maxwell; Gemphone
・Maxwell; Gemphoneと書かれていますが良く判りません。日本製ではあるようです。3号リールを使用。
・カバーを開けたところです。
・駆動系がわかるように上部のカバーを取り外したところです。
・底部から見たところです。単2乾電池1本、単三乾電池6本使用します。
Hitachi; Belsona
・日立のBelsonaです。
・シャーシーを取り出したところです。単2乾電池4本で動作します
・上部から見たところです。なかなかうまく造られていると思います。
きれいなテレコ、これもソニー製でしょうか (2011.01.03 追加)
・さらに詳しくご覧になりたい方はここをクリックしてください
TC-K333ESA 2012.12.28追加
・ソニーのカセットデッキ:TC-K333ESAです。先日Mさんからプレゼントしていただきました。ソニーのESシリーズは物量を投入して作られていますので、いまどきの安物のDVDレコーダーなどと比べるとはるかに重いです。それだけに、大変安定した音が再生でき、安心して音楽が楽しめます。
・内部の様子を上から見たところです。3つの部屋に分かれています。右側はメイン回路ブロック、中央は電源回路とカセットの駆動メカ部分。左は制御回路ブロックと電源スイッチ部分です。それぞれのブロックをセパレーターで分けることにより、干渉を減少させると同時にシャーシーの強度もアップされています。
・右側のブロックです。基板が2枚構成になっており、上の基板が再生系の回路、下の基板が録音系の回路が載っております。それにしても豪華な回路です。
・中央部分です。大きなトランスが目を引きます。ミニコンポのトランスよりはよほど大きいと思います。電源が非力だとろくな音は出ません。
・左側のブロックです。メカデッキをロジックコントロールしており、そのための回路やテイクアップリールのトルク制御なども司っているようです。右下に見える小さな基板は電源スイッチの基板です。もちろん安心の1次側を切断するスイッチです。
・メカデッキ部分です。モーターが3個使用されています。
・リアパネルの入出力端子部分です。CDダイレクトINという端子も備えており、音質劣化を極力排除して録音できるよう配慮されているのでしょう。
昨日、久しぶりにカセットを聞こうとしたらOPEN/CLOSEしないし、再生もできなくなっていました。仕方が無いので分解・修理しました。
・カセットデッキ部分を取り出したところです。動作しない原因はゴムベルトが溶けてべとべとになり切れていたからです。オープンデッキの3モーターの場合は左右のリールモーターとキャプスタンモーターの計3個なのですが、本機はロジックコントロールでカセットの装填/吐き出しやピンチローラーの上げ下げを行っています。この動作のために専用にモーターが1個あてがわれているようです。この部分がおかしくなると、テープの早送り・巻き戻しは出来るのですが、取り出しや再生が出来なくなってしまいます。取り出せなくなるのがやはり困りますね。
・ベルトを交換しました(矢印で示すオレンジ色のベルト)。このベルトはゴム製ではない(一種のプラスティックか?)ため、経年変化に強いと思います。しかし、交換は結構面倒です。サービスガイドがあればわけなくできるのかもしれませんが手にいらないので試行錯誤で分解しました(サービスガイドが有ってもかなり大変かもしれない。。。)。交換後は無事動作するようになりました。
PT-3
・昭和30年ごろ、街の人たちの声を録音してきて放送するというスタイルの番組が流行し、これを漫画にした横山隆一氏の「デンスケ」が毎日新聞に連載されていました。デンスケが肩からテープレコーダーをかけて街頭インタビューを行い世の中を風刺するという漫画です。ソニーはこのタイプのテープレコーダーをデンスケという商標で登録し、ショルダータイプのテレコをデンスケと呼ぶようになりました。ソニーが創立50周年記念に発行した「源流」から引用しました。
・テープの駆動はぜんまい式で、正面右側にあるハンドルでぜんまいを巻き上げ、録再時の動力源としています。アンプ部分は真空管式のためヒーター用に単1乾電池を3個(並列接続)、+B電源用には67.5Vの積層乾電池を2個(直列接続)使用しています。筐体は部分的にアルミを使用していますが、鉄を使用しているところも多く、かなり重たい(9kg弱)です。したがって、上記の漫画の主人公「デンスケ」のテレコが空中に浮くように疾走するには大変な労力を要します。
・上蓋をはずしたところです。巻き取りリール(テイクアップリール)へのテープのかけ方は現在とは逆になっています。巻き取りは手回し式で巻き取る仕組みです。NHKのプレートが付いているところを見ると、NHKで使用されていたものでしょう。
EM-2
・ソニーの業務用(カタログには取材用とある)モノラルオープンテープコーダー:EM-2です。5号リールまで使用できます。肩にかけて街頭インタービューに活躍しました。「デンスケ」という愛称で呼ばれています。本機はMBS放送局で使用されていたようです。
・上部の写真です。
・正面から見たところです。左の円形つまみはボリュームコントロール、隣のつまみは録音・再生の切り替えスイッチです。中央のメーターの右横のスイッチはバッテリーチェック、レベル、バイアスなどのモニター切り替え用です。
・底面です。電池を挿入する扉があります。
・バッテリーを入れたところです。モーター駆動用に単1乾電池を8本、アンプ駆動用に単2乾電池6本使用します。バッテリーを入れるとずっしりと重たいです。
・業務用機器はメンテのしやすさで民生機器と比べ圧倒的に優れています。本機もメーター、ボリューム、コネクタ等、酷使により性能が劣化した場合にも短時間で交換可能なようにフロント両側の2本のねじを手で回すことにより簡単にパネルを開くことができます。
・リール駆動部分の写真です。
・デンスケを肩からさげたアッちゃんです。アッちゃんは1958年ごろの広告に良く出てくるマスコットです。
・カタログに載っているEM-2Aです。当時、ソニーの高級アンプ:TA-1120が88000円でした。
TC-250A
・ソニーのステレオ・オープンテープデッキ:TC-250Aです。7号リールまで使用できます。大変コンパクト、すっきりしたデザインです。先日Nさんからプレゼントしていただきました。
・上部に配置されている入出力端子の写真です。一番左は電圧切り替えプラグです。このプラグを引き抜き、電源電圧に合うポジションに挿入することにより、100Vから240Vまで対応できます。
・プラグを抜いたところです。対応可能な電圧が記載されたポジションとしては100V、110V、117V、125V、220V、240Vがあります。
・機銘板です。TAPECORDERはソニーの登録商標です。
・筐体の底板に貼付されているシールです。このシールによるとTC-250Aはコンソール組み込みタイプのデッキのようです。
・内部の写真です。最近のAV機器の造りとはまるで違います。大変お金をかけてしっかり作っています。また、丈夫にできています。現代のコストダウン最優先の機器とは比べ物になりません。安定した音が出るわけです。
・商品のしおりNo.51に載っている写真を掲載します。
・7号リールを装填しました。30年以上も前、私が学生だったころ、生協で購入したCO-OPのテープです。さすが、オープンテープは安定した音が出ますね。
TP-30
・アイワのオープンテープレコーダーTP-30です。3号リールを使用します。プラスティックの筐体のきれいなテープレコーダーです。モーター駆動用に単2乾電池2本と、アンプの電源として9Vの積層乾電池006Pを1個使用します。
・蓋を開けたところです。当時のテレコには巻き戻しの機能はあっても、早送りの機能がないものがあります。本機も早送りは出来ません。巻き戻し、停止、再生(録音)の3ポジションです。録音するときは左側のスライドスイッチをREC側にスライドします。
・モーターの部分です。このテープレコーダーは一般的なキャプスタンを用いたものとは異なり、リールを直接駆動することによりテープを走行させます。したがって、テープの最初と最後では回転数が異なってきます。このテープレコーダーで録音したテープを普通のテープレコーダーにかけると、最初は音程が高く始まり、テープが進むにつれてだんだんとピッチが落ちてきます。逆に一般的なテレコで録音したテープをこれで再生すると最初はピッチが低いですが、だんだんと高くなリます。音質に関しては、音楽を聴くには適しませんが、声だけなら何とか実用になると思います。
・内部を見てみることにします。モーターを2個使用しております。大変構造がシンプルです。
MR-503
・・メーカー不明のオープンテープレコーダーMR-503です。輸出用に作られたものでしょう。3号リールを使用します。プラスティックの筐体でできたテープレコーダーです。モーター駆動用に単2乾電池2本と、アンプの電源として9Vの積層乾電池006Pを1個使用します。上記のアイワのTP-30と同じくリムドライブのテレコです。
・蓋を開けたところです。
・ヘッド部分の拡大です。カバーで覆われていますが、このカバーを取ってみると。。
・モーターは1個だけです。モーターの両端に軸が出ており、どちらかの軸がテイクアップリールもしくはまき戻しリールに接触し、リールを駆動します。アイワはそれぞれ独立にモーターを持っていましたがこちらは1個jのモーターで済ませているところが特徴です。
・内部の写真です。アイワ同様シンプルです。音もそれなりで、音楽を聴くのには適しませんが、会話なら何とか使えるでしょう。
TR900
・製造メーカー不明のテープレコーダーTR900です。3号テープを使用します。金属製のボディーで非常に頑丈に作られており、ずっしりと重たいです。単3乾電池4本で動作します。一見、ソニーのテープレコーダー(テープコーダー)かと思いました。デザイン的にもうまく作られていると思います。
・蓋を開けたところです。当時のテレコには巻き戻しの機能はあっても、早送りの機能がないものがあります。本機も早送りは出来ません。巻き戻し、停止、再生、録音の4ポジションです。
・内部の基板の写真です。NEC製のトランジスタが使用されています。
・キャリングケースに入れたところです。
TC-2860SD
・生録がはやった頃、これを担いで出かけた人も多いのではないでしょうか。右端にあるスライド式の録音レベル調整用ボリュームは結構使いにくいです。やはり回転式のほうが微調整がしやすく、機能的に優れています。
TC-3000SD
・黒はやっぱりカッコイイですね。
・四角い大きなメーターと同軸のボリュームが高級感を出しているように思います。ソニーのデザインはなかなかよろしい。
TCM-5000
・お気に入りのテレコの一つです。デザインも優れていると思います。
・
ウォークマンのコマーシャルビデオのカットです。懐かしいですね。
・初代ウォークマンTPS-L2(右)とウォークマン・プロフェッショナルWM-D6C(左)です。初代ウォークマンは発売されるとすぐに購入しました。途中でベルトが切れたため修理に出しました(1994年)がその後も問題なく動作しています。このウォークマンの良い所は、操作スイッチがメカニカルな釦のため(2代目以降は電子式のボタンになり、非常に使いにくくなった)再生時に早送り/巻戻しのボタンを半押しすると“キュルキュル"という音を聞きながら頭だしが出来ることで、語学の練習にはうってつけ。長年愛用していました。左側のWM-D6Cはクオーツロック・キャプスタンサーボ・ダイレクトドライブ採用のメカで大変高性能です。15年以上も前の商品であるにもかかわらず、現在にいたるも回転ムラもなく当時の性能を維持しているのはさすがです。
TC101
・ソニーのデープレコーダーTC101です。トランジスタと真空管を使用したハイブリッドタイプです。今でもなかなか良い音で鳴ります。
・駆動機構が見えるように上板をはずしたところです。製造後かなりの年月が経過していますが内部は結構きれいです。
・シャーシーを取り出し底部からみたところです。
・ソニーのオープンリールテープです。箱の中にはお客様ご愛用者カード(左上)とテープ価格一覧表(左下)が入っています。当時(昭和29年)7吋プラスチックベースのテープで1680円、同じく紙ベースのテープで990円しています。
・箱の中を開けると、片面(左側)にはテープの繋ぎ方が、もう一方にはテープのかけ方が記載されています。
・大学生のとき購入したソニーのTC-2130Aです。
・TC-2130Aの取扱説明書とPOPシールです。
・TC-2130Aのモーターはインダクションモーターのため、電源の周波数が変わると回転数が変化します。そこで、50Hz(関東)と60Hz(関西)の切替をプーリー径の変更で行っています。異なる地域に引っ越した時には、この図のように筐体を開けて、ゴムベルトを付け替えるようにとの説明が取説にあります。最近のセットはユーザーがネジをはずして中をいじることはまずありません。
・1977年に購入したティアックのオープンデッキです。当時のものはみんな似たような重さだったのでしょうが、いま持ち上げてみると大変重たいのに驚きます。昔のものは作りがしっかりしていていいですね。極薄の板金を絞れるだけしぼり、コスト最優先のいまどきの機器とは一味違います。
・デッキと一緒に購入したヘッドイレーザーです。使い方によっては着磁気にもなります。
・7吋テープです。左端のDUADテープにはまいりました。再生するたびに粉がぼろぼろ落ちます。ヘッドやガイドにもべっとり着いてしまいます。せっかくの貴重なテープもこれでは再生できません。右側のスコッチテープはリーダーテープとのつなぎの部分がすぐにはがれてしまい、再生しようとしてがっかりすることがたびたび。
・テープレコーダーの回路図はこちら
出典は テープレコーダー 石川三郎著
ラジオ教育研究所刊です
メールはjnkei@yahoo.co.jpへ
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