6.トランジスタラジオのスピーカーエッジ張替え<2005.04.10追加>
その2.ICF-7800のスピーカーエッジ張替え
その1でICF-7600Dのスピーカーエッジの張替えを行い、なかなかうまくいったので今度はICF-7800のエッジを張り替えることにした。
・症状としては下記のICF-7600Dと同様、大きな音を出すと音がひずむことである。正面からスピーカーの部分をよく見てみるとウレタンエッジがなくなっているのがなんとなくわかる。
・スピーカーおよびタイマー部分を取り出してみると、やはり、エッジがなくなっていた。エッジがないと正確なピストンモーションができず、ボイスコイルが擦れて音がひずむのである。スピーカーを取り出し、エッジを貼り付けることにする。
・小型のスピーカーの割には大きなフェライトマグネットが付いており、後部は固めの布で覆われている。ごみが入るのを防ぐ目的か?。前回使用したセーム皮の残りがまだあったので、これを使用することにした。エッジに相当する部分を切り出したところです。
・最初にコーン紙側にセーム皮を貼り付けたあと、バランスをとりながらフレーム側にエッジを貼り付けてゆく。エッジの色が白いとスピーカーグリルの隙間からエッジが目立つ恐れがあるので、マジックインキで黒色に塗った。動作チェックをしましたが結構まともです。音がひずまなくなりました。
・ついでにランプが付かなかったので交換した。小さな筐体の中にぎっしり詰め込んであるため、交換が大変です。ダイアルスケールをはずさないとランプは交換できません。両面基板を使っており、スルーホールに部品の足を通しているため、部品の交換時には注意が必要です。
その1.ICF-7600Dのスピーカーエッジ張替え
・入手したラジオの音が大変悪く、少し音を大きくすると歪んでしまいます。以前もこれに似たような症状のラジオを修理したことがありました。そのときの原因はPP出力トランスの1次側の片方の端子(出力トランジスタのコレクタと繋がるべき端子)が浮いていたためでした。今回も多分出力回路の不具合であろうといろいろ調べましたが特に問題はなさそうです。いろいろ調べてゆくうち、スピーカーのボイスコイルが擦っている可能性もあると思い、スピーカーをはずしてみました。するとどうでしょう。下の写真のようにエッジがきれいになくなっています。新たなスピーカーを購入すれば事足りるのですが、だめもとでエッジの張替えをしてみることにしました。
・どんな材料でエッジを作ろうかと考えました。思いつくのはセーム皮や薄いゴムシートなどです。たまたま以前東急ハンズで購入したセーム皮が手元にあったのでこれを使うことにしました。エッジと同じ大きさになるようにセーム皮を切り取ります。
・先ず最初にセーム皮をコーン紙側に貼り、乾いてからスピーカーフレームのほうをボンド付けします。そのあと、フェルトを周囲に貼りつけで出来上がりです。
・自画自賛ですが、結構うまく行きました。音も悪くありません(といってもトランジスタラジオですからそれなりです)。ただ、手間ひまかけて直すより新しいものを購入したほうが手っ取り早いことは確かですね。
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