箱とその中身です。



音叉が入っていた箱。上部 中央に機銘板が貼付。東京通信工業と書かれています。



機銘板には、125サイクル音叉、製造年月: 1953年、 東京通信工業(現ソニー) と書かれています。ソニーのお客様ご相談センターに問い合わせてみましたが何かの治具ではないかという返事でした。




箱の内側には取り扱い説明があります。




先端部分の拡大です。普通の音叉とは少し異なっており、細い隙間(スリット)を形成するように両側から金属の板が貼られています。


実は、この音叉はソニーのテープレコーダーの速度を調節するための治具だったのです。ストロボスコープを用いてもよいのですが、それと同じ原理で働くこの音叉を用いれば簡便に速度のチェックができるわけです。即ちキャプスタンに縞目をつけておき、先端に振動によって開閉するスリットをつけた音叉を持ち、このすきまから縞目を見てとまったところが所定の回転数というわけです。うまくかんがえたものですね。

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