このラヂオは2004年3月に修理したものです。ZENITHのトランスオーシャニックシリーズの中の1モデルです。バッテリーでも動作可能です。1950年に作られています。(2004.03.28作成)
・前から見たところです。回路図、取扱説明書、ステーションリストが付属しています。回路図の裏側には調整要項ものっており、経年変化によるチューニングずれ等を再調整できます。
・前面のロックをはずしフロントカバーを上方に開けた写真です。ラジオを受信するときにはこの状態にします。中波を含め、合計7バンドの周波数帯を受信可能です。センター下部にある、二つのつまみはスイッチ兼ボリュームとダイアルつまみです。二つのつまみの間にある4つの赤いスライドスイッチはトーンコントロール用のスイッチです。
・フロントカバーの内側に付けられているWAVE_MAGNET(ループアンテナ)です。このアンテナは取り外し可能です。ビルディングの中で受信するときにはこのアンテナを取り外して窓ガラスに吸盤で取り付けることにより、良好な受信が可能です。
・本体から取り外したWAVEMAGNETです。付属の吸盤と、延長ケーブルを付けたところです。
・リアカバーを開けたところです。本体下部にバッテリーを収納できるようになっています。リアカバー側についているのは上記で説明したWAVEMAGNET用の延長ケーブルと、吸盤です。その横に真空管はついていませんが、予備の真空管ホルダーがあります。
・修理のため、シャーシーを取り出したところです。取り出すには、前面パネルをはずし、シャーシー固定ビスをはずしたあと、前方に引き出します。スピーカーはシャーシー側に付いています。
・シャーシーを上方から見たところです。高周波1段増幅の5級スーパーです。
・後ろから見た写真です。
・シャーシー内部です。部品がぎっしり詰まっています。左上部に見えるセレン整流器で整流し、+B電源とフィラメント用電源を得ています。フィラメント用はこの電源からドロップ抵抗でロスさせることにより得ていますので、電力的には大変もったいない使い方をしていることになります。ただし、それは電灯線で用いたときのことで、バッテリー駆動時には+B用とフィラメント用は別電源になります。
・コイル部分のアップです。7バンドの周波数を切り替えているため、コイルの数も多く、調整箇所も半端ではありません。順序も調整要項どおりに行なわないとうまく行きません。なんだかICF-6800の調整を思い出しました
・取説の一部分です。
・付属していた、短波放送局リストの一部分です。日本からの放送も載っています。呉と東京から放送していたことになります。