CRF-330Kです 2012.12.28追加
・ワールドゾーン32にカセットを搭載。FMも2バンドにし、78MHzから108MHzまでをカバーした。CRF-330K、定価42万円で発売されました。WORLD ZONE カセット33と呼ばれています。月差±10秒以内という精度を誇るクオーツの時計が付いており、カセットに留守録音も可能です。受信周波数はFM、MW、SW(1.6MHz-30MHz)、LW(150KHz-400KHz)です。
・後ろから見たところです。時計用に単1乾電池を1個。ラジオ、カセット用に単1乾電池8個使用します。ACコンセントからでも使用できます。ACコネクタ隣のカバーをはずすと電圧切り替え器が付いており、240Vまで対応できるようになっています。
・大きさ比較です。真ん中がCRF-330Kです。左側がCRF-230B、右側がCRF-320です。
・入手したときの状態は極めて悪く、まともに受信できるのはFMのみ。MWは受信できるのですが、ダイアルが途中までしか回りません。SWはカウンターのみ動きますが、受信できず、また、ダイアルも回りません。カセットは再生するとテープは走行するがブーンという音がするだけ。巻き戻し、早送りも出来ません。修理するためにフロントパネルをはずしたところです。
・リアパネルをはずしたところです。
・SWのダイアルが途中までしか動かないのでダイアルメカをとりはずしてみました。プラスチックのギアが割れてしまっています。プラスチック部分に付着したグリスのためにプラスチックが膨張し、クラックが入ってしまった模様です。
・プラスチックギアを金属リールから取り外し、きれいに洗浄して油成分を取り除きます。その後、ボンドで割れを補修した後、センター部分をやすりで広げ金属リールに押し込みます。これで修理完了です。スムーズにダイアルが回転するようになりました。
・MWのダイアルも途中までしか回りません。ギアボックスを取り外して見たところ、やはり、プラスチックギアにクラックが入っていました。
・SWのギアと同じ要領で補修しました。これでまともに選局できるようになりました。
以下2012.12.28追加
・少しまとまった時間がとれたので修理することにしました。各部の信号を当たるためにジョイント部分から半分に分けたところです。この状態で動作させて必要なところに信号が来ているかどうかチェックします。それなりにサービス性は考慮されているようです。民生用のトランジスタラジオ、たとえばソリッドステート11などとは雲泥の差です。
・カセット部分はかんたんに取り外すことができます。カセットがうまく動作しない原因はベルトの劣化と各接点の接触不良でした。
・修理のため取り出したカウンターブロック。カウンターも表示がおかしかったのですが、半田付け不良(というか組み立てる際に部品に力がかかりっぱなしになっており、経年変化で半田クラックが発生した可能性が大)が見つかり修正。
・修理のため取り外したクロックのブロック。この部分はコパルからモジュールとして購入している。クロックが動作しなかった原因は駆動用モーターに電源が供給されていなかった(接触不良)ため。
・やっとまともに動作するようになりました。
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