CRF-5090
CRF-5090 was released in October 1971 as WORLD ZONE 9.
1971年10月にワールドゾーン9という愛称で発売されました。定価は54,800円。SW1〜SW5/FM/MW/LW/AIRの9バンド。SW受信周波数は1.6MHz-26MHzをカバー、LWは150KHz-400KHzをカバーしています。 ダイアル指針にLEDが付いており、放送局に同調すると赤く点灯します。


・斜めから見たところです。サイドについている大きなつまみはバンド切り替えのつまみです。回転させるとバンドが切り替わり、同時にフロントのダイアルスケールの目盛りも入れ替わります。


・後ろから見たところです。バッテリー用のフタをあけると電圧切り替えスイッチがあり、240Vまで切り替えて使うことが出来ます。


・フロントカバーをかけたところです。ラジオを聴くときにはフロントカバーの上部を手前に引いて倒し、セットの下部に半分収納した状態で使用します。したがって、カバーのみがなくなってしまうということはありません(その他のCRFシリーズは使用時にカバーを本体からはずします。そのため、紛失する機会も多く、オークションに出ているもので、カバーがないものを良く見かけます)。


Inside view of CRF-5090 for Jananese market. Dislike the Earth Orbiter, there is no voltage selector found inside.
・リアカバーをはずしたところです。この写真は国内向けのCRF-5090なので電圧切り替えスイッチは付いてきません。長波(LW)も受信するため、長いバーアンテナを用い、利得を稼いでいます。調整箇所が非常に多いので、サービスマニュアルなしで調整にチャレンジするのは無謀です。


Front view of the taken out chassis.
・シャーシーを取り出したところです。取り出すためには何本かの線材の半田付けをはずす必要があります。正面から見たところです。さすが、しっかりしたつくりです。民生用のBCLラジオとはつくりが違います。高価なのもうなずけます。


Top view
・上から見たところです。


・斜め横から見たところです。上部についているプーリーは選局つまみで回転し、バリコンを駆動します。手前のギアはバンド切り替えつまみ(側面についている)の回転をスイッチや回転式ダイアルスケールに伝達します。凝ったつくりになっています。


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