ICF-500を修理した時に撮った写真を集めたページです。2020.05.27作成
・昭和43年5月21日発売のICF-500です。発売時の価格は25,800円。単二乾電池4本で動作する仕様です。電池を含めると約2sです。中波、短波1、短波2、FMの4バンドで、短波は2.3MHz〜18MHzをカバーしています。マニュアルAGCが付いているのが特徴です。
・トップパネルの色が黒一色のものと、表示パネル部分が黄土色(真鍮製か)のものがあるようです。
・後方から見たところです。最下部に電池ボックスをはめ込むようになっており、電池ボックスにはDCジャックが付いているので6VのACアダプターからの電力供給も可能です。
・バッテリーボックスを外したところです。
・バッテリーボックスのところにはステレオアダプターSAP-500や充電池BP-500を装填することができます。左の写真はバッテリーボックス(奥)とステレオアダプターSAP-500(手前)です。残念ながらBP-500の写真はありません。BP-500はほとんど売れなかったのではないでしょうか。
・シャーシーを筐体からとりだしました。楕円形の大きなスピーカーが付いており、よい音が出ます。
・裏側から見たところです。こちらに見えているのはプリント基板の半田面(パターン面)ですが、線材が多すぎてパタンはほとんど見えません。部品交換は非常に大変です。
・底の部分です右側に端子が7個並んでおり、この端子を経由して電源や音声信号のやり取りをします。
・トップパネル(操作パネル)を外しました。メーターとAGCボリューム、AFCのON/OFFスイッチなどが付いています。
・本機のチューニング機構です。バリコンやダイアルフィルムの駆動機構には結構お金をかけています。
・フロントエンド部分を取り出しました。左側の大きなバリコンがAM(MW, SW1, SW2)用のバリコンで、右側の箱は4連バリコン内蔵のFMフロントエンド(RF同調回路、局発回路、IF初段回路)です。このフロントエンドはTFM-2000Fやラジオの大様といわれたCRF-230に使われているFMフロントエンドと同じもの(取り付け方が異なるので外形は少し異なる)です。短波選局時に少しバックラッシュが気になったのでチェックしたところ、2枚のギアの間に入っているスプリングがほとんど効いていないことがわかりました。組立て時のミスでしょう。そこで分解しているところです。
・チューニングメーター(バッテリー残量表示も兼ねる)が固着していたのを修理しています。ピボット部分のネジを緩めればOKです。
・パターン面に線材が多いものの、必要は調整は何とかできるように工夫されています。
・ついでに、SAP-500の内部写真も添付します。ステレオ放送受信時にランプが点灯するのですが、その明かりはプラスチックの導光板を伝ってトップパネルの透明板を照らします。
・ステレオ放送受信時に点灯。ただし、緑色に点灯するのは残念。赤色にしてほしかった。BP-500を装填し、充電中に赤色に光る仕様なので、ステレオ時は仕方なく緑になったのでしょう。
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