TFM-951J
・TFM-951Jです。発売は昭和38年5月です(38年3月発売という説もあります)。当時の価格で19,500円です。トランジスタ9石使用のAM/FM/SWラジオです。単1乾電池4本で動作します。車載用としても使用できるように、アンテナ切り替えスイッチがついています。上部左側にスイッチ兼ボリュームとトーンコントロールつまみが、右端にはチューニングつまみがあり、中央にプッシュスイッチが4個並ぶという対称的な配置になっており、優れたデザインで私のお気に入りラジオのひとつです。外形寸法は約175x250x85mmとかなり大き目です。
・後ろから見たところです。中央の2つのネジでリアパネルが固定されています。バッテリーを交換するときにはこのネジをはずします。
・フロント上部の写真です。プッシュスイッチが4個あり、左から「AUTO-ANT」「SW」「MW」「FM」となっています。オートアンテナというのは、本機をカーラジオとして自動車に取り付けたときに、サイドにあるアンテナ端子に切り替えるためのスイッチです。ポータブルラジオとして単体で使用するときにはOFFにしておきます。
・内部の写真です。右下部に円形スピーカーがついており、磁石のフレームにヒートシンクをネジ止めしてオーディオ出力トランジスタの熱を放熱しています。基板はAF基板とそれ以外の2枚構成になっています。左下に見えるソケットはカーラジオ用のアンテナ入力端子です。バーアンテナも十分に長く、高感度です。音質、音量ともに十分です。
・乾電池は単1を4個使用しますが、このように2本ずつ、付属の筒の中に入れてリアパネルに固定します。このラジオ自体が相当大きいので、単1乾電池が小さく見えます。
・修理のために基板を取り出したところです。
・2台の951Jを並べて内部を写したものです。ロットによって使用されている電解コンデンサーが異なっています。左側のものはケースがオレンジ色のモールドタイプのケミコンですが、右側はアルミの缶タイプです。
・アンテナの取り付けネジも六角のナットを用いているもの(左側の写真)と円形で2箇所にスリットが入っているタイプ(イヤフォンジャックを止めているような特殊なナット)があります。
・何台かを並べて撮りました。このラジオはロッドアンテナの付け根の強度が弱く、アンテナが取れていたり、ケースにクラックが入っているものが結構あります。
・大きさを比較するためにソリッドステート11とならべてみました。
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