8. Speed Control 基板
・この基板には【ACサーボコントロールの原理】のところでのべた、テープスピードを制御する回路が載っています。この写真はmk3のものです。丸く大きな金属に囲まれたコイルがディスクリミネーターのコイルです。中心周波数800Hzに調整します。今まで入手したA77において、この周波数がほとんどずれていなかったのには驚きです。赤い矢印で示すRifaのフィルムコンも交換した方がよいと思います。このコンデンサがショートするとサーボが利かなくなり、スピードがかなり速くなります。2Tr38デッキが2Tr76になったのかと思うくらいです(76cmよりはもう少し速度が速いようです)。なお、このコンデンサがショートしたからといってトランジスタが壊れるとか、抵抗が燃えるといったような2次災害は起きないと思います。ただし、コンデンサがオープンの状態で壊れるとヒートシンクに付いているパワートランジスタが破壊されるかもしれません。実際の回路図をここに載せます。