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このページはルボックス A77 テープレコーダーのページです。A77の解説、修理時の注意点などを記載しています。所々に独断に満ちた内容の記載がありますがご容赦ください。REVOX というブランド名はStuder社 が民生用機器につけている名前で、テープデッキをはじめ、アンプ、チューナー、プレーヤー、CD プレーヤーなどに付けています。一方、放送局やプロフェッショナル用途にはStuder のブランドを前面に出しています。
 ルボックスA77はStuder社が民生用に作ったテープレコーダーの中で最も優秀なものだと思います。mk1からmk4までバージョンがあり、徐々に改良が加えられています。オークションに出てくるものはmk3かmk4が多いですね。コンパクトで、高性能、デザインもよく、今でも人気が高いです。日本メーカーの民生用デッキももう少しコンパクトに作れないものかと思います。ところがA77の後継機であるB77は図体が一回り大きくなってしまいルボックスの特徴であったコンパクトさが無くなり、デザイン的にも性能的にも魅力のないものになってしまいました。B77を入手するぐらいなら国産のデッキの方がましでしょう。「コンパクトで手軽にどこででも高音質」が実現できないようなデッキはルボックスではありません。

【REVOX の歴史】

1. A77 登場以前

1950 年、REVOX の前身となるDynavox の生産を開始、翌51 年、民生用のテープデッキをREVOX と命名。52年にREVOX T26 を生しています。1954 年にREVOX36 シリーズの生産を開始しています。このモデルは3 モーター、プッシュボタン式で、プーリーやベルトを使用しない理想的な機構・構造のテープデッキでした。まだ真空管を使用していた時代です。当時の年間生産量は2500 台。最初のモデル:A36 はモノラルタイプでした。1956 年、B36は録音ヘッドと再生ヘッドを独立させ、3 ヘッドとしたため、録音中のモニターが可能になりました。1958年にC36、1960年にD36、1961年にE36、1962年にF36が発売されています。D36以降ははステレオ録音ができるようになりました。1963 年、36 シリーズ最後のモデルG36 の生産が開始され、1967 年に36 シリーズの生産が終了するまでに8 万台以上生産されました。
これらのテープデッキにはモノラルのアンプとスピーカーを搭載しており、デッキ単独で音声を聞くことが出来ました。いつでも何処ででも手軽に高音質の音楽を聞くことを可能にするテープレコーダーということでその思想はA77にも受け継がれています。REVOX G36 の場合、使用真空管は11 本(スピーカー駆動用のECL86 が2 本、VU メーター駆動用のECC83 が1 本を含む)で、背面に1 列に整然と配置されています。
下記に36シリーズのA36からG36までの各取説の表紙の写真を載せました。右下のデッキはG36(シリーズ最終モデル)です。



2. A77 の登場
1967 年、36 シリーズの生産が終了した年、後継モデルのA77 が発表されました。特徴は、トランジスタ化したことと、電源周波数(50Hz/60Hz)から開放されたことです。以前のテープデッキに使用していたAC モーターは回転数が電源周波数に依存しており、50Hz 地域と、60Hz 地域ではそれぞれ専用のモーターとコンデンサが必要でした。A77 は初めてサーボコントロールによるキャプスタンモーター制御を採用し、AC モーターでありながら、電源周波数に依存しない優れた方式を採用しました。当時、国内メーカー(TEAC, AKAI, SONY, ビクターなど主要メーカー)のテープデッキはまだ、キャプスタン軸の交換やプーリー径の変更などにより、50Hz/60Hz の切り替えをしていました。
A77 は約10 年間生産され続け、その間にA77(mk1)からA77(mk4)まで改良が重ねられました。1977 年には後継モデルのB77 に置き換わってゆくことになります。B77 は電子制御回路をとりいれ、また、ディスクリートで組んでいた回路もIC化をはかり、コストダウンを図りつつ使いやすさにも考慮した設計を目論んだようです。ところが出来上がってきたものは不恰好ででっかい図体、オーディオ性能はA77と比べても大差なし、テープの装填やヘッドクリーニングがしやすくなったものの、音質を左右する各基板上の部品レイアウトはA77に比べて見劣りします。A77は左右対称配置を心がけているのに対しB77は基板枚数を減らし、左右対称配置はあまり考慮せず、とにかく詰め込んだという感じです。オーディオマニアとしてはちょっと残念なモデルでした。

3. A77 シリーズの見分け方
A77はmk1からmk4まで改良を加えられてきました。外観が少しずつ変わってきているので、それぞれの特徴から、どのシリーズに属するかがわかります。


 mk1はほとんど日本に入ってきていないのではないかと思います。見たことが無いのでmk2との違いがわかりません。1967年から1969年まで生産されています。
 mk2はVUメーターの文字盤が黒色をしています。ヘッドフラップにはREVOX ロゴの下に high fidelity と書かれた高級感あふれるアルミ製のプレートが付いています。コントロールパネルは銀色です。1969年から1971年までスイスのスチューダー本社とドイツの工場の2箇所で生産されました。
 mk3はVUメーターの文字盤が白色(銀色)になり、真ん中に録音時に赤く点灯する丸い小さなランプ窓が追加されています。ヘッドフラップにはREVOX ロゴのみのアルミ製プレートが付いています。ルボックスの高音質が認識されだしたためかmk2のプレートに付けていた high fidelity の文字は削除し、すっきりしたプレートになっています。コントロールパネルは濃い灰色になりました。1971年ごろから1974年ころまでスイスのスチューダー本社とドイツの工場の2箇所で生産されました。
 mk4はコントロールつまみやプッシュスイッチがアルミ製に変わりました。ヘッドフラップについていた、高級感あふれるアルミ製のプレートはブルーの印刷に変わりました。1974年ごろから1977年までドイツで生産されました。

シリアル番号を見ると、スイス製なのかドイツ製なのかがわかります。シリアル番号の頭にSがついているものはスイスのスチューダー本社で組まれたもの、Gが付いているものはドイツで生産されたものです。下記にそれぞれのシリアル番号の例を示します。

参考文献                                        
STUDER-REVOX-PRINT                            
WISS SOUND A PUBLICATION BY STUDER INTERNATIONAL AG   
From prototype to world exports    Walter Krein           
その他                                        



4. アンプ、スピーカーを搭載したA77
ルボックスのテープレコーダーは手軽に良い音をというところから出発していますので、アンプとスピーカーを内蔵したモデル(ポータブルモデルと呼ばれています)も存在します。A77にはアンプ基板を挿入するコネクタがもともと用意されています。基板を挿入するだけでポータブルモデルではスピーカーから音が出ます。外部スピーカージャックにプラグを差し込むと自動的に外部に切り替わります。ポータブルモデルの概観は本ページの最上部の写真をご覧ください。


ポータブルモデルのスピーカー配置の様子です。筐体の左右にスピーカーが2個ずつ付いているのがわかります。ステレオ再生できますが、音像の定位とか再生帯域が気になる人は聞かないほうが良いでしょう。これ一台あればわずらわしい接続も気にすることなく気軽に何処ででも音楽が楽しめます。セット本体のサイズはmk2,3,4とも同じなのでどのタイプのA77でも組み込むことができます。私が入手したポータブルモデルは2トラック、9.5cm/19cmのmk2でした。


【ACサーボコントロールの原理】

A77で始めて採用され、その後のデッキに使用され続けている優れた方式ですので、ACモーターの回転速度をどのように制御するのかを下図を使って説明します。

図中、右下にあるのはキャプスタンモーターです。ダイオードブリッジと直列接続した状態でAC電源に接続されています。このままですとモーターに電流は流れませんが、ダイオードブリッジの残る2端子間をショートするとモーターにAC電流が流れることになります。ショートするときの抵抗値を変化させれば電流の制御が出来るため、回転数をコントロールできます。ここで重要なことは、抵抗に流れる電流の向きは常に一方向であるということです。したがって、一般的なパワートランジスタで制御が出来るわけです(AC電流をコントロールしているにもかかわらず、トランジスタに流れる電流の方向は常にコレクタからエミッター方向に流れています)。実際の回路図をここに載せます。



次に、回転数を一定にする方法の説明です。
キャプスタンモーターはアウターローターモーターを使用しており、固定コイルの周りを大きな鉄製のリング(アウターローター)が回転します。このローターの外周にスリットが切ってあり、そのスリットに接近する形でヘッドが配置されています。
ローターが回転するとヘッドからはサイン波が出てきます。このサイン波の周波数が常に一定(1600Hz もしくは800Hz)になるように制御をします。ヘッドからの出力は100mVpp 程度なのでこれを増幅する必要があります。A77mk3 まではディスクリート部品で組まれていましたがmk4 はオペアンプを使った回路に変更になりました。このオペアンプはピン配置が一般のものと異なるため、壊れると厄介です。
増幅された信号は周波数弁別器(ディスクリミネーター)に入力されます。 弁別器は中心周波数が800Hz に設定されており、この周波数からずれると出力のDC 電圧も+/−方向に変化します(FM ラジオの検波回路と同じ原理です)。この出力(エラー電圧)を増幅し、パワートランジスタのコレクタ電流を制御します。非常にうまく考えられた制御方法だと思います。ここに使用されているディスクリミネーターは中心周波数が800Hz と低いためコイルもかなり大きなものになります(下記の 「7. Speed Control 基板」のところに基板の写真を載せているので参考にしてください)。A77mk4 ではIC(NE555)を用いた回路に変更になっています。実際の回路図をここに載せます。
この回路がその後のB77、PR99 などのモデルに使用されるようになって行きます。
【A77 の修理】

何台かA77を修理する機会があったので、様子を写真に撮りました。

・シャーシーを筐体から取り出したところです。ダイカストフレームに組み込まれ、高級感あふれる造りとなっています。正面から見たところです。
・カウンターを駆動するゴムベルトは延びているものが多いです。張力が弱くなっているとカウンターが早く回転するときにベルトが暴れてフレームに当たります。そうするとカウンター表示がずれてくるので張力が弱くなっているようなら交換が必要です。



・後方から見たところです。下段には機能ごとに分かれた基板がスロットに挿入されているのがわかります。中央ちかくに位置している丸くて黒いものがキャプスタンモーターです。その右横に位置している基板がテープドライブコントロール基板です。この基板上にマウントされているRifaのフィルムコンデンサは文句なしに交換したほうがよいでしょう。絶縁度が低下していたり、時にはショートしているものもあります。後ほど写真も交えて詳しく説明します。
・上部の中央付近に位置しているのが電源トランス、その左側に垂直についているのがパワー基板、電源トランスの下側についている基板がスピードコントロール基板(サーボコントロール基板)です。このスピードコントロール基板上のRifaのフィルムコンも交換しておいたほうがよいです。
・上部左右に黒く見えるものはリールモーターです。3モーターのデッキは構造が簡単なのでメンテしやすく、信頼性も高いです。


・修理ポイント
1. Playback and Drive Amplifier 基板

・再生ヘッドからの信号を増幅し、ライン出力端子、ヘッドフォン出力端子等に出力します。片チャンネル分が入っています。A77ではこの基板を2枚(右チャンネルおよび左チャンネル用)使用しています。上記背面内部写真の下段の向かって右側の2枚の基板が該当します。ケミコンとタンタルコンデンサ(緑色をした小さなコンデンサ。4個付いている)はチェックしたほうがよいでしょう。絶縁度が劣化していれば要交換です。実際の回路図をここに載せます。


2. Record Amplifier 基板

・Input Amplifier 基板からの信号を増幅、記録速度に応じた補正(Equalization)を行い、Oscillator基板からのバイアス信号とミックスして録音ヘッドに信号を送り出します。A77ではこの基板を2枚(右チャンネルおよび左チャンネル用)使用しています。上記背面内部写真の下段の向かって右側から3枚目の基板と6枚目の基板が該当します。
右下のオレンジ色のタンタルコンデンサ(C501)の絶縁度が劣化していることがあります。ケミコンも要チェックです。絶縁度が劣化しているようなら交換しましょう。下段に並んでいる半固定抵抗が経年変化で接触不良を起こしていることがあります。また、摺動接点のばね力が弱くなっていたり、接点部分が折れてしまっているものもあるので交換するのがベストですが、交換後には調整が必要です。実際の回路図をここに載せます。

3. Input Amplifier 基板

・マイクからの信号やライン入力信号を増幅する回路が載っています。左右2チャンネル分載っています。真ん中を境に上下に対称的に部品配置されており、左右のクロストークもできる限り小さくなるように工夫されています。このあたりの基板レイアウト(部品配置)は後継機種のB77に比べ格段に優れているところです。実際、B77の各基板を見るとがっかりします(これは、B77の説明のところで詳しく述べることにしましょう)。この基板は上記背面内部写真の下段の向かって一番左側の基板が該当します。実際の回路図をここに載せます。

4. Oscillator 基板

・録音時に音声信号に重畳する信号を作り出す発振回路です。120kHzで発振します。下段に並んでいる4個の半固定抵抗はやはり接触不良が起きる恐れがあるので交換した方がよいでしょう。上記背面内部写真の下段の向かって右側から4枚目の基板が該当します。実際の回路図をここに載せます。

5. Record Relay 基板

・録音ヘッドが帯磁しないよう、発振のスタート・ストップをコントロールする回路です。ソフトスタート(徐々に発振振幅が大きくなる)回路が搭載されています。上記背面内部写真の下段の向かって右側から5枚目の基板が該当します。実際の回路図をここに載せます。

6. Switch Board 基板

上記1から5で説明した各基板がこのスイッチボード上に挿入されることになります。このスイッチボード上で壊れやすいケミコンがあります。写真の矢印で示すケミコンですが、ショートモードで壊れます。これが壊れるとINPUT AMP基板に電源が供給されず、また、近くの抵抗(矢印で示す)に電流が流れすぎて焼損します。実際の回路図にどの部分かを記載しましたので参考にしてください。


7. Tape Drive Control 基板

・この基板には各モーターの回転・停止を制御するリレー回路とテープエンドを検出するフォトセンサーからの信号を増幅する回路が載っています。黄色の矢印で示す3個のRifaのフィルムコンデンサは文句なしに交換すべきです。交換せずに使用していると早晩コンデンサがショートし、隣の抵抗が燃えます。




こんな感じです。まだショートに至っていないコンデンサでもよく見るとケースにクラックが入っているものが多いです。これはそのうちショートに至ります。実際の回路図をここに載せます。電源部分等の回路図も含まれていますがFのブロックが該当する回路です。

8. Speed Control 基板

・この基板には【ACサーボコントロールの原理】のところでのべた、テープスピードを制御する回路が載っています。この写真はmk3のものです。丸く大きな金属に囲まれたコイルがディスクリミネーターのコイルです。中心周波数800Hzに調整します。今まで入手したA77において、この周波数がほとんどずれていなかったのには驚きです。赤い矢印で示すRifaのフィルムコンも交換した方がよいと思います。このコンデンサがショートするとサーボが利かなくなり、スピードがかなり速くなります。2Tr38デッキが2Tr76になったのかと思うくらいです(76cmよりはもう少し速度が速いようです)。なお、このコンデンサがショートしたからといってトランジスタが壊れるとか、抵抗が燃えるといったような2次災害は起きないと思います。ただし、コンデンサがオープンの状態で壊れるとヒートシンクに付いているパワートランジスタが破壊されるかもしれません。実際の回路図をここに載せます。


・こちらはmk4に付いている基板です。写真をとる方向が90度異なっています。mk3の基板との互換性は確保されています。写真には写っていませんが黒いヒートシンクの向こう側には上記の写真と同じRifaのフィルムコンがついているので交換した方が精神衛生上よいと思います。この基板の不良で困るのはICの不良です。左側の14ピンのICが不良になると、代替ICがありません。やむなく変換基板を作ることになります。実際の回路図をここに載せます。

・14ピンのICが不良だったため、やむなく変換基板を作って修理した例です。この写真ではRifaのフィルムコンを日本製のフィルムコンに変えています(矢印で示す黒い角型のコンデンサ。なお、Rifaのコンデンサを置き換える場合、AC125VもしくはAC250Vの安全規格承認品の使用をお勧めします)。また、パワートランジスタも交換しています。写真右下に写っている14ピンのICは基板からはずしたものです。



こんな感じで変換基板を作りました。ICは一般的な8ピン2個入りオペアンプで代用できると思います。私はたまたま手元にあった4580を使いました。ソケットに差し込めるようにしておき、今後純正のICが手に入ったときには交換する予定です。


9. ボリュームの修理・交換

A77に使用されているボリュームはかなり特殊です。軸の部分が非常に長いのが特徴です。オークションで落札したA77の中にはボリュームが利かないものがたまにあります。構造上、左チャンネルのボリューム(チャンネル1側)がやられやすいです。左の写真では2連の右側のボリュームがそれです。なぜかというと、こちらのボリュームには隙間が多く空いているため外部からごみや金属部分の硫化を起こすガスなどがはいりこみやすいためでしょう。


不良になったボリュームの内部です。摺動接点がすでにとれてなくなっています。適当な接点を探し出し、半田付けすることによりボリュームは復活します。


・A77の各基板に多く使われているボリュームです。このボリュームの接点不良が意外に多いです。経年変化で摺動接点部分の金属が劣化し、折れてしまいます。写真のボリュームも摺動接点部分が途中の曲げている部分から折れてなくなっています。こうなるとボリュームを交換するしかありません。A77もかなり後期になってからは構造の異なるボリュームを採用していますが、大半のA77には写真にあるようなタイプのボリュームが使われていると思います。できればすべて交換した方がよいでしょう。交換しない場合、調整時にポロリと折れてしまうこともありますので注意してください。折れないまでも、接点圧がかなり弱まっているため、ノイズの発生源になることがあります。


・その他の修理・交換
今後新たな修理箇所が増えましたら、追加してゆきます。今までに交換した部品の一部です。不良になる部品には傾向性があるようです。



【A77の調整・確認】
修理完了後、セット本来の性能を引き出すには調整が必要です。また、修理しないまでも、オークション等で入手したデッキでヘッド調整が怪しいものは再調整するなり、少なくともどの程度性能が出ているのかをチェックすることは長く使っていく上でも精神衛生上良いことだと思います。

・調整手順(電気調整)

手順としては下記の順番に行います。なお、調整に必要な測定器としては、周波数カウンター、オシロスコープ、レベルメーター、基準テープなどが必要になります。
1.ヘッド消磁とクリーニング。ヘッドイレーサーで消磁します。汚れている場合にはヘッドをきれいにします。

2.テープ速度調整
テープスピードをHigh側にしてテープを再生。 Speed Control 基板のA点に周波数カウンターを接続し、周波数が 1600Hz-1601Hzの範囲に入るようにT201を調整。10秒程度観測し、ほぼこの間に入っていればOKです。次にテープスピードをLow側にしてテープを再生。同一基板上の半固定抵抗P201を調整し周波数が800Hz-801Hzの間に入るようにします。私の数少ない経験からすると、これらの調整がずれていることはまれで、ほとんど合っています。ラジオを修理していると経年変化で結構周波数がずれているものが多いですが、ことRevoxの精度に関しては驚きです。なお、調整時、周波数が大幅にふらつくときにはサーボループのどこかにまだ問題があります。メカが絡んでいるかもしれません。例えばピンチローラーのプレッシャー圧が適正でない等です。
3.その他調整
工事中です

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